
私の名前はタヌキチ
猫である。
主が私の名前をつけた。
漢字だと狸吉
男の子に思われがちですが女の子です。
狸にそっくりな毛色だからだって。
主は私を可愛いと褒めてくれる。
じつはウザイと感じてるのは内緒
私はある寒い日にこのお家にやってきた。
お腹空いたのでごはんと寝るところを恵んでくださいと
おおきな猫語で訴え続けた。
主は人間なのに猫語が分かったらしく
お家に入れてくれた。
主は天才かもしれない。
そして私にご飯をくれた。
貪り食ってる私を
食べ終わるまで待ってから
私をむんずと掴んで風呂場に連れて行った。
そしてお湯をかけられシャンプーされた。
私はガリガリで力もなかったのでされるがままだった。
これは
罰なのか?
私が身のほども知らず要求ばかりしたからなのか?
だから神はこんな苦行を、させるのか?
シャンプーが終わってからはタオルに包まれてドライヤーをかけられた。
逃げたかったけどされるがままだ。
身のほど知らずの要求を受け入れられ私はこの家の猫になったようだ。
だが先住猫の黒お兄ちゃんには嫌われているようだ。
黒お兄ちゃんと仲良くしたいのに避けられている。この前はすごく怖い顔でシャーってされてめちゃくちゃビビった。
若干居心地悪いけども私はおうちと家族とお兄ちゃんができた。
前世で何の徳を積んだんだろう?
Source: おまんの冒険と平和の日々