害獣駆除と言えばなにをしてもいい訳がない
害獣。昔から、この呼び名があまり好きではありませんでした。


人間にとって都合が悪いから、害獣になるのですね。


とはいえ、だからといって苦しめて殺していいのか?!

そんなの、いいわけがないですっ!!!

どんな動物にだって命があり、痛みや苦しみを感じるのです。


わたしは、非常に腹を立てます。



じつは、長野の星空ナイトツアーの帰宅時に
山道で、フラフラしたアライグマを見つけました。


見つけた瞬間、わたしはまた傷ついた動物を目にしなければいけないのかと気分がものすごく落ち込みました。

すぐに車を安全な場所へと停車させ、様子を見てました。


ヘッドライトを消すと空には眩しいほどの星が無数に輝いていて、とても綺麗で驚くほどでした。しかし、地上ではこうして傷つき苦しんでいる動物がいる。そして、何もできないでいるわたしたちがいる。


交通事故で車にぶつかったのか?
外傷はパッと見、見当たりませんでしたが、脳震盪を起こしているのか?座り込んで頭をユラユラさせていました。
幸いにも真っ暗で道が見えにくかったので、ハイビームにして走ってたのですぐアライグマに気づくことができたのです。



アライグマを知らないスーディーくんは
いつものように猫を助けるかのようにあらいぐまに近づきましたが、わたしはすぐに止めました。


なぜなら、アライグマは可愛らしい姿に反して狂暴なので噛まれる可能性があるからです。そして、狂犬病を持っている可能性もあるので大変危険です。


猫のように簡単に触れることはできません。もし、狂犬病になってしまえば命はないのですから。


アライグマはそもそも外来種で日本に生息していないはずの動物なのです。


1970年代に、アライグマが主人公のアニメが人気となり、その影響でアライグマが大量に日本で輸入されました。そして、ペットとして飼う人たちが増えたものの、実際のアライグマはアニメとは異なり、とても気性が荒くペット向きの動物ではありませんでした。


そして、飼育が出来なくなった人たちがアライグマを日本の自然に還してしまい、野生化したものと考えられています。


後に、アライグマをペットとして飼育されるのは禁止になり、今ではアライグマは害獣として扱われています。


わたしは、アライグマを保護してくれる施設をネットで探しましたが、見つけることはできず、そこにもやはりアライグマは害獣であり、保護できる動物の対象ではないと記されていました。


同じ動物であっても、種類によって区別されてしまうのですね。残念でした。


しかし、アライグマが危険だと言っても、ペットとして大事に育てられている方もいらっしゃいます。


結局は、身勝手な人間が勝手にアメリカから金儲けのためにアライグマを日本に連れてきて、金儲けのために身勝手な人間がアライグマを売りさばき、身勝手な無知で愚かな人間が山に飼育放棄したということです。
わたしは、YouTubeからアライグマについてもっと調べようと思い『アライグマ』で検索をしました。

すると、すぐに検索にヒットして目についたのはアライグマが害獣だとい、駆除(殺す)する動画がズラリと並んでいました。



なんだこれは・・・と、驚きました。


しかし、わたしにはどうしても害獣だからといって駆除してるだけではない動画だと感じたのです。

サムネには、ひどい言葉がかかれており、アライグマをバカにするようなそんな言葉です。
害獣だから殺すなんていうのは建前で、まるで殺すことを楽しんでいるようにみえるのです。


駆除の仕方は様々なようです。バッドで殴ったり・・・・恐ろしくて見てはいませんが檻に入れたまま水に沈めたりと、わざわざ苦しめるような殺し方が目立ちます。そして、コメントにも『もっと沈んでもがき苦しむ姿が見えるように綺麗な水の中に沈めてくれ』と言っているようなコメントも発見。恐ろしくなりました。


害獣だからといい、どんな殺し方をしても良いのでしょうか?


元を辿れば、人間が悪いのです。アライグマは産まれてただただ一生懸命本能のままに生きているだけなのです。


それなのに、まるで害獣だからと言い
楽しむかのように殺すことがここ日本で行われています。

スーディー君にそのことを話しました。


『日本人が日本でやってるの?!』

『たぶん日本人だと思う。許せない!こんなやり方!』

『ひどいな。そんな殺し方しなくてもいいじゃないの。かわいそうに』
『もう、本当に許せないよ。』

『リポートしよう!』


スーディーくんの国でも農作物を荒らす動物がいて、その食べ物にこっそり毒物を入れて殺す人がいるんだろうです。


でも、もしそのこっそり毒物を入れた人が他の住民に見つかれば、その人は逮捕されるし、みんなに何をされるかわからないと言ってました。


そして、信心深い人は、そもそも害獣を害獣と思わず、害獣を殺すという発想がないようなのです。

因みに、スーディーくんの国では、こんなものが鳥獣対策に使用されているようです。



その名もヘビウリ!笑


蛇のように見えるこのヘビウリは1メートルも育つのだそうですよ。動物はヘビだと思い避けるので、対策になるようです。日本でも、それにも目をつけた方が、ベビウリを育て始めてるようですよ。


だれも傷つかない愛ある対策ですが、でも本当にこれで対策になるのでしょうかね?(^^;



S.AUMAくん




Source: カラマ・スッタブログ~異国人同士で歩む道

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